2022年12月掲載
※所属・役職・記載内容等は掲載時期のものです
矢野 龍平さん
卒業年:2019年、卒業学部:政策学部
所属ゼミ:深尾ゼミ
株式会社アカイノロシ 代表取締役
三輪 浩朔さん
卒業年:2019年、卒業学部:政策学部
所属ゼミ:深尾ゼミ
株式会社アカイノロシ 取締役
京都西陣にて自家焙煎コーヒー店「Laughter」を運営
株式会社アカイノロシ「Laughter」についてはコチラから
学生時代は政策学部でのゼミ活動と、京都学生祭典というインカレサークルの活動にいそしんでいました。ゼミでは、毎年行われる学部でのゼミ対抗討論会に向けて、毎晩遅くまで資料作成や研究をしていました。「チーム政策」という政策学部のコンセプトのように、同じ志を持つ仲間との時間はとても濃いものでした。一方学生祭典はインカレサークルということもあり、大学も学部も学年も違う仲間たちと一つのものを作り上げていく事は、ゼミ活動とはまた違った大変さとやりがいがありました。
さまざまな体験をした中で、大きな転機となったきっかけを与えてくれたのはゼミ活動でした。
活動でお世話になった企業さんにタイ北部の少数民族の青年が働いており、タイ北部ではかつて麻薬の原料であるケシを栽培していたこと、そしてタイ王室による国家プロジェクトによりコーヒーなどに作物転換が行われたことを知りました。
「タイ産コーヒーの販路を日本で開拓することができれば、コーヒー生産を持続的に続けていくお手伝いができるのではないか?」
そんな思いから、何度も現地に渡ってコーヒーに関する勉強を重ね、2018年10月、ゼミで出会った現在のパートナーである矢野と共に株式会社アカイノロシを立ち上げました。
起業当初は店舗を持たないスタイルでイベント出店などを重ねていましたが、新型コロナウイルスによってイベント出店ができなくなったことによって方向転換を余儀なくされました。
「コロナ禍でも事業を続けていくためにはどうすればよいか?」
考え抜いた上で私たちが出した答えは実店舗を構えることでした。ウィズコロナの時代だからこそ、「アカイノロシのコーヒーを飲みたい」と思ってもらえる方を着実に増やしていける拠点が必要だと考えたからです。
そして、2020年10月京都市上京区に初の実店舗「Laughter」をオープンしました。
「Laughter」は「笑い」という意味です。私たちがコーヒー農園を訪れた際、朝、少数民族の方々ととれたてのコーヒーを一緒に飲みました。その中で、言葉をスムーズに通じ合わせることができなくとも、「コーヒーがおいしい」という喜びを「笑顔」を通じて共有することができました。
日本でも、コーヒーを通じて笑顔あふれる空間を紡いでいきたい。そんな思いで「Laughter」と名付けました。
コーヒーにはさまざまなシチュエーションを彩ったり、人と人とをつないだりと不思議な力があります。そんな一杯のコーヒーから広がる世界を私たちなりに広げていければと思っています。
そんな私たちの思いがこもったコーヒーをぜひ一度ご賞味いただければと思います。
店頭にてお待ちしております!