2022年12月掲載
※所属・役職・記載内容等は掲載時期のものです
壬生寺の冬の見どころ
鑑真和上縁の律宗・壬生寺は正暦二年(991年)、快賢僧都によって創建されました。重要文化財である本尊の延命地蔵菩薩は、古来より地蔵信仰とともに、厄除・開運の寺として庶民の信仰を集めています。また、幕末に活躍した新選組ゆかりの寺としても知られ、境内の壬生塚には隊士の墓塔を祭っています。
壬生寺では12月31日の大晦日、23時40分から「除夜の鐘撞き」が行われます。23時から開門を予定しています。
また、1月1日~3日にかけて修正会(しゅしょうえ)が行われます。修正会とは前年を反省して悪を正し、新年の国家安泰、五穀豊穣などを祈願するもので、昨年の壬生寺では三が日に秘仏・弁財天が開帳され、弁天堂がライトアップされました。
来年の元日には、限定御影入りの金紙1枚書きの特別な御朱印が授与される予定です。
来年の元日には、限定御影入りの金紙1枚書きの特別な御朱印が授与される予定です。
また、2月2日~4日の3日間には節分会厄除大法会が行われます。2月の厄除け節分会は、約900年もの歴史をもつ行事です。壬生寺節分会(せつぶんえ)では参詣者の厄除・開運を祈願し、2月2日節分前日の午後5時からは、壬生狂言の「節分」が1日4回繰り返して上演されます。900年の歴史を感じるとともに重要無形民俗文化財である壬生狂言をぜひご鑑賞ください。
六道珍皇寺の冬の見どころ
お盆の「六道まいり」で有名な六道珍皇寺では、年に数回一般公開を行っております。来年1月14日~16日の3日間は初ゑんま詣ならびに新春寺宝展が開催されます。
期間中は、藤原期作の重要文化財の本尊「薬師如来坐像」(平安後期)をはじめ、小野篁(おののたかむら)卿作と伝わる「閻魔大王坐像」(平安時代)、法橋院達作の「小野篁立像」、「冥官像」、「獄卒鬼像」の3体のほか、「熊野観心十界曼荼羅図」、さらには美人画の巨匠、上村松園画伯の奉納秘蔵画「多から舩(たからぶね)」などの寺宝も公開されます。また、若手アーティスト「だるま商店」の奉納絵『六道遊行絵図屏風』も久々の公開となります。
伝説の井戸である小野篁卿の「冥途通いの井戸」なども見学できます。
六道珍皇寺ならではの撮影ポイントは庭園内の井戸、平安時代初期の公卿 小野篁が夜通し閻魔大王の元に通っていたと伝わる「冥土通いの井戸」。拝観される際は庭園に下りての撮影は禁止ですが本堂裏の廊下より、ぜひこの井戸と庭園を一緒に撮影ください。
壬生寺
市バス:「壬生寺道」で下車、坊城通りを南へ200m
六道珍皇寺
市バス:JR「京都駅」から市バス206番、「清水道」下車徒歩5分