校友クローズアップ 勝田 順子さん

校友クローズアップ

どれだけ社会に寄与できるか、初心を忘れずに、着実にあゆんでいきたい

オーストラリアニューサウスウェールズ州の国際弁護士
勝田 順子さん
(2005年 法学部卒)

私は法学部の石塚伸一ゼミで、刑事政策を専攻していました。龍谷大学法科大学院が掲げていた「市民のために働く法律家」養成の理念は、学部の講義やゼミ、教授陣の活動にも反映されていて、法律家という仕事の魅力に惹かれていきました。一方で、国際的な仕事がしたいという憧れは以前からありました。これらの漠然とした思いを形ある目標に変えてくれたのは、大学の交換留学プログラムでした。

大学から奨学金もいただき、オーストラリアのRMIT大学に留学している中で、ニューサウスウェールズ(NSW)州の法曹認定協会に、法律家育成のプログラムがあることを知ります。「国際弁護士」が職業として現実に見えたので迷いはありませんでした。龍谷大学を卒業後、3年間で准法学士号を取り、司法修習を経て、翌年NSW州の弁護士資格を取得しました。

それから十数年、日々の案件に忙殺されていると判断基準も曖昧になり、目先のことに囚われがちになります。また、変化する時代の中で、「“法律”という情報を扱う弁護士は、AIに取って代わられる」とも言われています。進むべき道に迷う時に今でも立ち返るのが「市民のために働く法律家」像です。このスローガンは、弁護士は知識だけでは半人前であると言い、真に社会から求められるための資質や姿勢を表現していると思うのですが、実務経験を積むほどに、その意味の深さや不変性に気付かされます。この先もこのスローガンを自分なりに解釈しながら、初心を忘れず、時代に合った弁護士活動をしていきたいと思っています。

勝田 順子(かつだ・じゅんこ)

2005年に法学部法律学科を卒業。オーストラリアでDiploma in Law(Legal Profession Admission Board)を修了し、2009年にNSW州の弁護士資格を取得。2013年に独立開業しKatsuda Synergy Lawyersを経営する傍ら、2020年に法律情報を共有するコミュニティのプラットフォームとしてLawShareを立ち上げる。国境を越えオーストラリアニューサウスウェールズ州の国際弁護士として活躍されている。