校友クローズアップ  小林 淳二さん

校友クローズアップ

「原点回帰」
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のゴールドパートナー(スポーツ用品)として

アシックスジャパン株式会社
代表取締役社長
小林 淳二さん

(1990年 経済学部卒業)

校友会報88号(2019年3月発行)より

小林 淳二さん

2018年7月、龍谷大学のスポーツサイエンスコースで、「アシックスの経営戦略」と題し、特別講義を行った小林さん。

当日は200人を超える学生の皆さんに参加いただきました。30年ぶりに母校において話が出来る事、そして熱心に聞いていただいた事は、非常に感慨深い想いでした。体育局系クラブの学生さんも大勢きてくれて、2019年のお正月に年賀状をくれた学生がいました。見たら僕が所属していたバレーボール部の後輩からでした。講義に参加してくれた事に、またこのようなつながりを持てたのは、大変うれしいことでした。
講義のあとキャンパスを案内していただいたのですが、すっかり様変わりしていて驚きました。ただ、体育館は当時のままで、大きい体育館が懐かしく、ちょうど練習をしていたバレーボール部の学生は、みんなアシックスの商品を使ってくれていて、ほっとしましたね(笑)。
龍大での特別講義のときも話をしましたが、アシックスというと、シューズをはじめとしたスポーツ用品のメーカーとして知られていますが、他分野でもいろいろな事業を展開しています。例えば体育館やグラウンドなどの施設管理や、ファッションスポーツブランド(オニツカタイガー)の展開などです。世界的に見ればランニングシューズの比率が高いのですが、日本国内ではスポーツ用品以外の分野でも、幅広い事業に取り組んでいます。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会ゴールドパートナーのアシックス。

スポーツ用品カテゴリーでは1業種1社の独占契約ですので、東京オリンピック・パラリンピックの選手団のウェアはすべてアシックス製品で、8万人の大会ボランティアのウェアも、アシックス製品となります。
私は1990年にアシックスに入社し、北海道、東京、神戸、そして台湾の現地法人の社長、アシックスジャパンの3部門の事業部長を経て、2018年1月に社長に就任しました。2020年、ゴールドパートナーとして東京オリンピック・パラリンピックを迎えることができることを、大変名誉なことであると同時に、大きな責任を感じています。
オリンピック・パラリンピックによってブランド認知や企業価値を上げると同時に、そこで得たお客様の信頼をレガシー(遺産)として、今後にどうつなげていくかが非常に大事なポイントだと考えています。

最後に、小林社長の経営理念をたずねた。

「原点回帰」ですね。創業者の鬼塚喜八郎が1949年にスポーツを通して、青少年を健全に育成することを願い、スポーツシューズ製造会社を神戸に創業したことに始まります。
以来70年、私たちはもう一度、創業者の起業理念を全社員が共有し、その原点に立ち戻ると共に、新しい未来を拓いて行きたいと考えています。
当社では全社員証に、以下の6箇条が記されています。

  1. スポーツマンはルールを守る。
  2. スポーツマンはフェアプレーの精神に徹する。
  3. スポーツマンは絶えずベストを尽くす。
  4. スポーツマンはチームの勝利のために闘う。
  5. スポーツマンは能力を高めるために常に鍛錬する。
  6. スポーツマンは、「ころんだら、起きればよい。失敗しても成功するまでやればよい。」

これはスポーツの世界だけでなく、人生にも、企業にも当てはまるものです。何か壁にぶつかったとき、この6箇条を再確認して、前に進んでいきたいと思っています。

GEL KAYANO:世界各国で好評を得ているランニングシューズ
GEL KAYANO:世界各国で好評を得ているランニングシューズ

小林 淳二(こばやし・じゅんじ)

1968年、京都府向日市生まれ。1990年に龍谷大学経済学部(在学時、体育局男子バレーボール所属)を卒業し、株式会社アシックスに入社。