校友クローズアップ 三浦 正剛さん

2016年3月掲載
※所属・役職・記載内容等は掲載時期のものです

校友クローズアップ

海外にない日本の知的資源を
どうビジネスモデルにしていけるか

グーグル合同会社
Android事業統括本部
パートナーデベロップメントマネージャー
三浦 正剛さん
(2004年 経営学部卒)

広報誌「龍谷」81号(2016年3月発行)より

経営学部を卒業後、米サンノゼ州立大学大学院へ進学。Apple Japan本社を経て、2012年、グーグル株式会社に入社。現在は、デジタルコンテンツ配信サービス「Google Play」ゲーム担当のマネージャーとして、日本・東南アジア・インドを含む東アジア一帯を一手に引き受け、世界を飛び回っています。

時代の最先端を創る業界にいて、三浦さんの道は、実は幼少時代から一貫しています。小さい頃に親と見ていたハリウッド映画に心おどらせ、長じて映画配給の仕事に憧れていました。研究テーマは映画配給ビジネス。龍谷大学在学中にはインターンシップ制度を利用して関西の放送会社で半年間、企画やテレビ取材などメディアの仕事を経験しています。サンノゼ州立大学の大学院ではフィルムスタディーズを専攻し、卒業後はアメリカの制作会社で1年ほど働きました。変わらずエンジンとなってきたのは、人を楽しませるコンテンツ、つまりエンターテインメントへの感動とリスペクトだったのです。

夢をカタチにする実現力と推進力は、龍谷大学で鍛えられたといいます。ゼミ長をつとめた国際流通論の川端基夫ゼミは「厳しいけれど自由だった」。学年をこえたプレゼン大会もあれば、ゼミ長の続投を問う信任投票もある小さな自治社会。「大切なもの」を仲間と共有しながらムーブメントに育てていくチームビルディングの経験を積みました。他方、スキーサークルで他大学との広域連盟に参画、米南ミズーリ州立大学へ一年間の交換留学。さらに先述のインターンシップと、学外・国外にもたくましく飛び回り、世界に通用する目と手と頭を磨きました。

世界トップクラスのスピードと情報量と判断力を求められるなか、「好き」を学問や仕事にすることの難しさにも直面してきました。そして今、「世界を見ているからこそ、日本のコンテンツの素晴らしさがわかる」といいます。「実は海外にない」日本の知的資源を、どうビジネスモデルにしていけるか。三浦さんの感性は常に「まだない楽しさ」を探しています。

三浦 正剛(みうら・しょうご)

2004年経営学部卒業。留学制度の充実に惹かれて龍谷大学に進学。海外出張も出会いも多い人生を送っているが、なかでもApple 時代に接した故スティーブ・ジョブズ氏は「まさにカリスマ」。圧倒的なリーダーシップと世界観に強烈な刺激を受けた。仕事では常に情報収集のアンテナを広げ、次々と登場する膨大なアプリを瞬時に判断する、センスと目を磨いている。