校友クローズアップ 上村 佳奈さん

2016年9月掲載
※所属・役職・記載内容等は掲載時期のものです

校友クローズアップ

当たり前のレベルが
常に高い環境であるということ

LAとハワイのセレクトショップ turquoiseオーナー
上村 佳奈さん
(2001年 国際文化学部卒)

校友会報83号(2016年9月発行)より

学生時代は海外へのあこがれが強く、在学中は学校とアルバイトの合間に時間があれば海外旅行へ行きました。バックパッカーとして東南アジアを一人旅した経験もあります。学部には同じような友人も多く、一緒に旅をすることもありました。留学経験はありませんが、第二外国語にスペイン語を取っていたので、中南米で仕事ができればと漠然と考えていました。ただ、海外のどこで仕事をするにしても英語力の強化は必須で、仕事をしながら英語も勉強できればと思いLA行きを決意しました。

渡米した当初は、戸惑いながらも、仕事も遊びも前向きであることを忘れず、多くのイベントに参加し多くの人と出会い、積極的に経験を積みました。LAでは、アパレル関係の貿易の基礎や営業や流通などを学び、世界中で行われる展示会に度々出席し、いつしか自分でセレクトショップを展開したいと思うようになりました。

2009年に独立し、LA周辺のマンハッタンビーチにセレクトショップturquoiseをオープンしました。日本の女性ファッション雑誌「CanCam」や「JJ」でも話題になり、日本からの観光客も増え、2012年にはハワイ店をオープンしました。アメリカには性別、年齢に関係なく全員にチャンスがあります。それに気づいて行動することで人生は大きく変わります。

これまで「“Be Happy!”どんな時でも、着ると楽しい気持ちになる」をモットーに、ベーシックで上質なリゾートアイテムを提供してきました。現在は、同じような店舗も多く何でもインターネットで購入できます。生き残り拡大していくためには、ただ物を売るだけでは通用しません。心掛けているのは、常に愛と活気に溢れた空間、愛される店舗作りを続けていくことです。物以上に力を入れているのは、スタッフとの信頼関係、当たり前のレベルが常に高い環境であるということです。将来は今以上にチャレンジできる店舗作りを目指したいと思っています。

今後は日本での期間限定ショップやイベント参加にも今まで以上に積極的に行っていく予定です。

Turquoise ハワイ店での3周年記念

上村 佳奈(うえむら・かな)

2001年国際文化学部(現・国際学部)卒業後、大阪の商社へ就職。営業職として働いた後、2002年にアパレル会社の研修を受けるために渡米し、2009年に独立。ロサンゼルス店に続き2012年にはハワイ店をオープン。主にLAとハワイブランドのレディース、メンズ、キッズ、雑貨を展開し、代理店業務や自社ブランドの生産も行っている。