2023年7月掲載
※所属・役職・記載内容等は掲載時期のものです
川久保 則志 さん
卒業年:1983年、卒業学部:経済学部
所属サークル:ユースホステル部(2年間)
所属ゼミ:社会福祉学
UCCコーヒープロフェッショナル株式会社 代表取締役社長
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大学生のころは、アルバイトをして生活費を稼ぎながら大学に通っていました。あまりにもアルバイトに励んだので、大学4年生のときは卒業に必要な単位の取得が危うくめいっぱい講義を受けたことも、今となってはいい思い出です。
アルバイトをしていた四条河原町の喫茶店はUCCのお得意先で、コーヒー豆の納品に来られていた社員の方が龍谷大学の先輩でした。これがUCCとの最初の接点で、龍谷大学がつないでくれた出会いでした。
私は、学生から社会人になってみて、わからないこと・知らないことが多すぎると気づき、働き始めてからのほうがたくさん勉強しています。今でも“一生勉強”だと思っています。学生のみなさんも、常に自己研鑽のために勉強されることをおすすめします。
私の勉強方法のひとつは、読書です。今は歴史小説を読んでいますが、社会人になったばかりのころは財務の本や仕事の進め方の本をたくさん読みました。「Mind SA」という問題解決の手法を標準化した本が私のバイブルで、今も社長室に置いています。
また、同じ職場に仕事を処理するのが上手な方がいたので、何か法則があるのではと思い、見ては真似ることを繰り返しました。そうしてやり方を身につけて自分のものにしていったのです。
若い頃は目の前の機会を選り好みせず、さまざまなことを経験してほしいです。特に学生時代は、勉強もさることながら、アルバイトをしたり海外へ行ったりして、社会環境を学んだり経験を広げたりすることも大切です。その経験によって徐々に周りが見えるようになり、いろいろなものの見方や考え方ができるようになります。
私が社長を務めるUCCコーヒープロフェッショナルは、UCCグループの中で業務用サービス事業の中核を担っており、飲食に携わるお客さまの課題を解決しながら一緒になって新しい価値を創っていく会社です。事業としては業務用食品卸に分類されますが、UCCグループの一員として、コーヒーにおいてはメーカー機能を有する独自性と、コーヒーにまつわるトータルソリューションを強みに、できることすべてに挑戦するプロフェッショナルな集団です。ここでは、私を含め12名の龍谷大学卒の仲間が働いています。
私はもともと出世欲があったわけではありません。ただ仕事が好きで、仕事そのものを趣味のようにとらえて働いてきて、現在に至ります。
学生のみなさんは、今の学生生活でも社会に出てからも、嫌だと感じることに直面することがあると思います。そのときは、嫌だという理由だけですぐやめず、向き合ってみてください。そして、自分のやりたいことなのかどうかをしっかり見極め、それがやりたいことであるなら、その環境で精いっぱいやり切ってみてください。そこで必要とされる人材になってほしい。そうすれば必ず次の仕事につながります。
私は今も仕事が大好きです。UCCコーヒープロフェッショナルの社長業を通して、飲食に携わるお客さまに喜んでいただけるよう、これからも勉強を続け、新しいことに挑戦していきます。一緒にがんばりましょう!