校友KIKOU いかなる状況にも適応する扇子のような経営でコロナ禍を乗り越え

2023年9月掲載
※所属・役職・記載内容等は掲載時期のものです

校友KIKOU 弓削 伊織さん
校友KIKOU 弓削 伊織さん

弓削 伊織 さん

卒業年:1987年、卒業学部:法学部
所属サークル:体育局 スキー部
所属ゼミ:石田ゼミ

株式会社 木乃実 代表取締役社長
楽食居酒屋 三百円このみ

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時の流れは早いもので、私が龍大を卒業してから、三十年余りが経ちます。学生時代は、アルバイトと部活に明け暮れたあまり留年してしまい、当時のゼミの教授にはご迷惑をお掛けしました。

卒業後、家業の居酒屋を継ぐべく、まずは大手外食チェーンに就職しました。就業内容は、現在では許されないほどブラックな勤務でしたが、仕事ができればダイレクトに昇進という社風にやりがいを感じ、一心不乱に働きました。

その後、家業を継いで、現在に至ります。近年は、コロナの影響でなかなか難しい時期もありましたが、幸い当社が小規模事業所だったため、何とかやりくりできました。

その中で役に立ったのが、商売の原点といわれる「扇子商法、船場商法」でした。これは、船場商人であった和田哲夫氏の教えで、「暑い時(好況時)は大きく開いて使うが、不要時(不況時)には小さくたためる扇子のように、企業経営を行うことが大事」という経営理念です。周辺でも、扇子をたためず閉店した飲食店もたくさんみました。人生の半分を折り返した私は、後どれくらい仕事ができるかわかりませんが、後継者にも恵まれ、スムーズに事業継承できるように頑張りたいと思います。

最後に、お世話になったゼミの先生、体育局の諸先輩方、同級生に、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。京橋、樟葉に店舗がありますので、近くに来られた際にはぜひお立ち寄りください。