「龍谷大学心の講座」の始まり
2023年4月掲載
※所属・役職・記載内容等は掲載時期のものです
「新幹線で京都駅に着いた時に、駅前のアバンティビルに掲げられた「龍谷大学響都ホール」の看板がとても誇らしいのです」と卒業生から伺うことが増えた頃。当時の校友会会長は「その看板に『校友会館』と掲げたら卒業生にもっと喜んでいただけるのではないか」という想いでネーミングライツを取得し、「龍谷大学響都ホール校友会館」となったのが2014年の春でした。
そして「この校友会館で卒業生が楽しみに足を運んでくださるような事業をやりましょう!」ということで、「龍谷大学心の講座」が始まりました。
「龍谷大学心の講座」は、第1講、第2講で構成しています。初年度の第2講のご講師は、エジプト考古学者の吉村作治先生をはじめ、浜村淳さん(タレント)、榎本孝明さん(俳優)、上原真理さん(琵琶演奏家、元宝塚歌劇団)、平岩弓枝さん(作家)、冷泉貴実子さん(冷泉家第25代夫人)とご活躍の場がまったく異なる方々。それぞれの分野から「心」をテーマにお話しをいただきました。
この豪華な講師陣に加え、第1講は、龍谷大学卒業生または縁のある方々にお願いすることになりました。第1回目は、真言宗御室派管長、仁和寺第50世門跡で、校友会京都市支部の初代支部長の立部祐道師。龍谷大学文学部を1964年に卒業されました。続いて、律宗壬生寺貫主の松浦俊海師(1957年文学部卒)、本山修験宗管長、聖護院ご門跡第52世門主の宮城泰年師(1954年文学部卒)、龍谷ミュージアム館長の入澤崇先生(現学長)、天台宗宗務総長方広寺住職の木ノ下寂俊師(1970年文学部卒)、龍谷大学学長の赤松徹眞先生(現校友会会長)にご講師をお努めいただきました。皆さまには、卒業生というお立場で、完全ボランティアでお願いし、快くお受けいただきました。そして、当日の運営スタッフも校友会京都市支部の皆さまによる完全ボランティア。
“浄土真宗の精神”を「建学の精神」としている龍谷大学、仏教の幅広い宗派の方々と共に学び、それぞれの宗派で活躍されている方を輩出してきたことが、改めて感じられます。
こうして、卒業生のための卒業生による「龍谷大学心の講座」は、2023年度に10年目を迎える事業となりました。
※お役職はすべて当時のまま表記しています。