校友KIKOU サークル活動から得た心でつながる人とのご縁に感謝

2023年6月掲載
※所属・役職・記載内容等は掲載時期のものです

校友KIKOU 久保田 渉 さん
校友KIKOU 久保田 渉 さん

久保田 渉 さん

卒業年:1994年、卒業学部:文学部史学科仏教史学専攻
所属サークル:宗教局 男声合唱団
所属ゼミ:小玉ゼミ

株式会社 久保田(酒と器 久保田)代表取締役

酒屋「酒と器久保田」公式HPはコチラから

ありきたりなテーマですが、学生時代に得た人とのつながりが、私のこれまでの人生にとても勇気を与えてくれてきたこと、そしてこれからも励みになっていくであろうことを、この歳になりつくづく感じております。

私の学生時代の青春は、サークルとともにありました。

入学と同時に男声合唱団に入部し、厳しくも愛情あふれる先輩方に、合唱のハーモニーを追求することはもちろん、礼節や大学生活の楽しみ方など多くのことをご指導いただきました。様々な感動を分かち合い、苦楽を共有した仲間たちとの思い出が今でも記憶に残っています。また、男声合唱団は宗教局に属しており、歌を通じ浄土真宗を伝導するという役割も担っていたことから、時には仏教の教えや考え方、経典の解釈について議論したこともありました。

後期に入ると、我が男声合唱団は京都女子大学女声合唱団と合併し「龍谷混声合唱団」という一つの混声合唱団として活動することとなり、当時なかなか女性との交流も少なく、広島の田舎から京都に出てきた私にとって、緊張とともに胸が躍る時期でもありました。合唱の練習はもちろん、練習後の食事会や、一緒にお酒を飲んだりレクリエーションをしたりと、男一人の寂しい生活にひと時のオアシスのような楽しい時間と活気を与えてくれました。

そんなサークルの仲間たちは、初めて親元を離れ一人暮らしを始めた私にとって、頼り頼られる兄弟のような、お互いを労わり合う同士のような存在でした。

そして、何よりも忘れてはならないのが、合唱団の長い歴史を物語るように全国各地におられるOB・OGの諸先輩方です。演奏会の開催や合唱団の運営、演奏旅行での受け入れなど、資金面だけでなく多方面にわたりご尽力をいただき、一言では語りつくせないほどの感謝と尊敬の念でいっぱいです。その思いは、学生当時よりもOBとなってからより強くなるとともに、合唱団の歴史によって培われたOB層の支えを頼もしく感じています。

そんな時代から30年以上が経ち、卒業後はサラリーマンを経て家業を継ぐこととなった私。現在では日本三景のひとつ、広島県の宮島で小さな酒屋を営んでおります。今では連絡を取り合うのも限られたメンバーとなってしまいましたが、たまに広島に来られたた際には先輩後輩問わず顔を見せに(見に)立ち寄ってくださり、懐かしい思い出話に花を咲かせています。

また、サークルに限らず思わぬところで卒業生と出会うこともあり、その度に、年代を超えて龍谷精神でつながる者同士の結束感や、私も龍谷ファミリーのひとりであることを再認識させていただくのです。多くの仲間が私の周りにいてくださることに感謝し、心強く励まされながら、これからの人生も精進していこうと思っております。