校友最前線  森 健太さん

校友最前線

北海道浦幌町の花「ハマナス」で持続可能な地域づくりへ挑戦

株式会社ciokay 代表取締役社長
もり 健太けんたさん

2016年社会学部卒業

校友会報92号(2021年3月発行)より

地域おこし協力隊として北海道に移住

新卒で地域おこし協力隊制度を活用し北海道に移住、2年目で北の大地で化粧品販売会社を起業しました。

学生時代は、富士山で九死に一生の経験をしたことから、「人とつながることが支えになる」ということを知り、日本全国山奥の集落から離島まで様々なところを巡りました。そこで気づいたのは限界集落と言われる場所でも、そこに暮らす人がいて、自分たちの営みを作っているということです。地方を巡る中で大きな学びを得ました。

4回生の時に偶然訪れた北海道十勝郡浦幌町は、全国メディア等では名前を耳にしたこともなかった場所ですが、十勝ならではの豊富な自然、そして地域の子どもたちを未来につなげていく「うらほろスタイル」というまちづくりの取り組みを地域住民の方々が10年以上続けている場所でした。その住民の方々からお誘いをいただき、地域おこし協力隊として大学卒業後、移住することになりました。

移住後は、「うらほろスタイル」のメンバーとして、高校がなくなってしまった浦幌町において、地域への愛着や誇りを育んだ子どもたちが戻ってくることができる雇用の受け皿や、働き方の多様性を作り出すことを目標にした事業を担当しました。そこで出会ったのが「ハマナス」です。

ハマナスで地域活性化、化粧品を作る

「ハマナス」は北日本を中心に自生する日本原種のバラで、北海道・そして浦幌町の花として指定されています。毎年、地元の中学3年生が浦幌町に対して地域活性化案発表会を行っており、その中で「町の花に指定されているハマナスを活用して、浦幌町を活性化したい」というアイデアが多く出ていました。そこで、行政機関や地域住民の方々が協働し、ハマナスの栽培そして商品開発を行い、私はその担当として仕事をしていました。

その取り組みの中で、数多くの地域の方々の支えをいただき、17年株式会社ciokay(チオカイは、アイヌ語で「私たち」という意味)を創業。18年に浦幌町で栽培するハマナスを主原料にしたオーガニックスキンケアブランド「rosa  rugosa―ロサ・ルゴサ」の販売を開始しています。

今後は、化粧品のみに留まらず、事業拡大を行いながら人口4,500人に満たない北海道の小さな田舎町で新たな仕事を生み出していきたいと考えています。

ハマナスの花
(株)ciokayの化粧品 rosa rugosa