
校友会報第100号記念として、「ずばり、お題を『龍大』として川柳を集めたら、卒業生、現役学生の目線は違うのだろうか、共通点はどんなことなのだろうか…。」とワクワクしながらご応募を待ちました。
結果、卒業生99 名、現役学生から166 名のご応募をいただき、投句総数は1,966句にのぼり、選考委員会は嬉しい悲鳴をあげながら10 句を選ばせていただきました。
応募いただいた川柳の印象は、卒業生、現役学生問わず、全体的に「やはり、まじめだなあ」という点でしょうか。そして、2,000句近いご応募があった中に、批判的な言葉がほとんどなく、人を思いやる言葉やほのぼのとした句が多かったことも龍谷大学で学生時代を送った、また送っている私たちの共通点なのかと感じた次第です。

コロナ禍で、大学と親和会が学生の皆さんを想って企画した「百縁夕食」への感謝の気持ちが素直に伝わってきました。この「百縁夕食」は当時、新聞などにも取り上げられました。今はさらに発展し、「親和会サラダ」「百縁朝食」もでき、学生の皆さんの食生活を心配されている親心を感じます。


龍谷大学はカップルからご夫婦になる方々が結構多いと聞きますが、皆さんの周りにもいませんか。龍大で出会って、その後の人生を共にされているなんて、素直に微笑ましい(うらやましい?)…。
「二本だっけ?三本だっけ?」って一度は思ったことはありませんか?「龍」の字に…感じることはみな一緒と安堵する句かと思いきや、いえいえ、そうではありませんね、卒業しても「龍」の字に反応する卒業生の気持ちなのですね。


大宮キャンパスに入った時の静けさが小さな音を描くことで表現されていて、大宮キャンパスの風景を思い浮かべることができる美しい川柳ですね。
瀬田キャンパスの広大さがユーモラスかつ実感を込めて表現されていて、「瀬田」の文字なく想像ができました。


打ち上げで友達の輪は広がるけれど、財布が寂しくなっていくという切り口、おもしろいですね。
時代は変わっても、学生の悩みは変わらない。
仏教系大学の中で全国初の開設となった農学部の学生の川柳です。農学部の学生は全員、田植を体験します。キャンパス近くの農場で米や野菜を自分たちの手で育て収穫・加工されたものを受け取るのは喜びもひとしおです。“いのち”を支える根幹の「食」を学問する農学部、龍大ならではの学部ですね。

「逍遥の歌」に愛着を覚える人は多いはず。
そして、「逍遥の歌」を歌う機会は飲みすぎることが多かった記憶が蘇ってきます。
卒業してからも、「共生(ともいき)」の…と川柳に表してくれる卒業生から、龍大OBOGの心の支柱だったことを感じます。THE龍大!という川柳だと思います。

降誕会の風景、提灯行列をした後の初夏の鴨川の河原の喧騒が懐かしいと感じました。京都市内を提灯行列で歩いていく体験は、龍大生にしか体験できないずっと心に残る思い出です。