飲食

イタリアンレストラン cenci(チェンチ)

おいしい料理作りは畑からはじまっている

左京区聖護院円頓美町44-7

OPEN 12:00~12:30(close15:00)、18:00~19:00(close21:30)  CLOSE 月・火曜日(不定で日曜日)

京阪神宮丸太町徒歩9分

075-708-5307  075-708-5308

http://cenci-kyoto.com/ 

坂本 健さん

99年(平成11)に社会学部を卒業した坂本健さん。「在学中から自分には何が出来るかを考える機会があった」と、夏休みのたびに主にロンドンを拠点に滞在、フランスやドイツなど周辺各国を巡るうち現地の「食」の楽しさに触発されたそう。中でも新鮮で良質な食材が手に入り、それらをその地方の伝統料理に昇華させているイタリア料理に日本の和食の素材を大切にする精神と通じるものを感じ、イタリアンシェフの道を選ぶ事に。以前は京都イタリアンの名店「イル・ギオットーネ」の料理長として腕を振るっていた坂本シェフだったが「イタリアンの枠にとらわれず柔軟な発想の料理とサービスでお客さまをもてなしたい」と考えるようになり、独立を決意した。

「決して珍しい食材を使うわけではなく、むしろなじみ深い食材がこんなにおいしく変わるのかという、ある種の感動を提供できたらと思っています。そのためには畑に足を運んで、農家さんの食材づくりに対する思いに触れる。そうすると自然と調理にかける『思い』は強くなります。そのため、料理は畑から始まっている、と感じています」
穏やかな表情の中、意志の強いまなざしで語る坂本シェフ。その言葉通り店の雰囲気にも強いこだわりが。「ねじりまんぼ」と呼ばれる謎めいた工法のレンガ作り建築を自ら焼いたレンガで再現、たった一歩踏み入れただけで非日常の世界に引き込まれる。

料理に関しては、まずはともかくお店に足を運んでほしい。何しろオープンから1年も経たずして、今回の取材でアポを取るにもなかなか予約が取れなかった人気店なのだから。

[京都] 坂本 健 サカモト ケン
社会学部 1999年卒 

フランス産ビュルゴー鴨の炭火焼き
落ち着いた店内