寺院

臨済宗建仁寺派 大椿山 六道珍皇寺

京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町595

OPEN 9:00~16:30 ( 受付は16:00まで ) 

市バス206番 東山通 北大路バスターミナル行→ 清水道下車 徒歩5分

075-561-4129  075-561-4129

http://www.rokudou.jp/ 

「六道」とは、仏教の教義でいう地獄道(じごく)・餓鬼道(がき)・畜生道(ちくしょう)・修羅(阿修羅)道(しゅら)・人道(人間)・天道の六種の冥界をいい、人は因果応報(いんがおうほう)により、死後はこの六道を輪廻転生(りんねてんせい)する(生死を繰返しながら流転する)という。 この六道の分岐点で、いわゆるこの世とあの世の境(さかい)(※接点)の辻が、古来より当寺の境内あたりであるといわれ、冥界への入口とも信じられてきた。

このような伝説が生じたのは、当寺が平安京の東の墓所であった鳥辺野に至る道筋にあたり、この地で「野辺の送り(のべのおくり)」をされたことより、ここがいわば「人の世の無常とはかなさを感じる場所」であったことと、小野篁が夜毎(よごと)冥府通いのため、当寺の本堂裏庭にある井戸をその入口に使っていたことによるものであろう。この「六道の辻」の名称は、古くは「古事談」にもみえることよりこの地が中世以来より「冥土への通路」として世に知られていたことがうかがえる。

[京都] 坂井田 良宏 サカイダ リョウコウ
経済学部 1970年卒