校友KIKOU 地域の方々にも愛される龍谷大学相撲部を目指して

校友KIKOU 下里氏
校友KIKOU 下里氏

下里 英彰 さん

相撲部監督、しもざと鍼灸整骨院
卒業年、卒業学部 1994年・経済学部卒
所属サークル 相撲部
所属ゼミ 石川ゼミ

龍谷大学相撲部は、1914年(大正3年)に創部されました。2003年(平成15年)6月に前監督の西尾保典氏より監督を引き継ぎ、その後西尾氏が総監督に就任し、2021年(令和3年)に西橋常雄氏がコーチに就任して、現在の指導体制がスタートしています。現監督をあずかる者として、あと2年で110周年の大きな節目を迎えられることに大きな喜びと共に、さらなる重責を感じています。

監督就任当初、「稽古内容を充実させて、しっかりと指導を進めよう」と理想を抱いておりました。しかし、就任時は私が卒業してからすでに10年が経過しており、「10年ひと昔」と言われますように、10年の間に携帯電話やインターネットが普及し、さまざまな情報があふれ、価値観が多様化しました。学生の育つ環境もすっかり変わり、私と学生との感覚の違いを感じ始めたころには、学生との間に大きな距離ができていました。この距離を縮めるために「今の学生のことをもっと知った上で指導をしなければならない」と思い、部員に寄り添い、話す機会を積極的に増やすことで、現状を理解し、さらなる育成に努めてまいりました。現在では学生とのコミュニケーションもとれ、相互の意見交換を通して「みんなで考え、みんなで動く相撲部」になってきたと感じています。

監督就任当初より西尾総監督から「部活動とは課外活動であるが、教育の一環であること」と学んでまいりました。最高学府で学ぶ学生たちは、卒業をもって社会へと旅立ちます。学生時代の4年間は勉強と部活動だけでなく、社会人になるための準備期間とし、相撲の指導だけではなく、人としての在り方はもちろんのこと、身につけるべき社会のルールなどもその都度伝えています。今後も相撲指導、部員教育について、基礎・基本を大切にしながら、時代・文化・環境を反映し、次世代に引き継げるように後進の育成にも力を注いでいく所存です。

現在、龍谷大学相撲部は大きな転換期を迎えています。私が学生時代より慣れ親しんできた紫朋館の相撲道場が2022年をもって取り壊され、新棟に移転することになりました。新しい道場は、現在よりも充実した施設になる予定ですので、ケガの心配も少なくなり、これまで以上に効率的に稽古や補強トレーニングなどを充実させることができます。古豪復活に向けての活動も既に始まっており、龍谷大学の名を背負って活躍してくれる選手のスカウトに日々全国を奔走しています。

また、世間ではSNSによる個々の情報発信が進んでいますが、われわれ相撲部も「龍谷大学相撲部は今日も元気です!」をキャッチフレーズに、FacebookやInstagramで、普段の稽古や試合などの活動を発信し、少しずつではありますが、日本国内のみならず、海外の方々にも龍谷大学相撲部が認知されてきました。

今後は近隣の高校・大学、そして京都府をはじめとする国体チームを迎えての合同稽古や、大相撲の力士を招いての小学生・中学生を対象とした相撲教室の開催の実現し、さらに「創立記念降誕会相撲大会」の復活を視野に入れ、相撲人の育成だけではなく地域の方々にも愛される龍谷大学相撲部を目指したいと考えています。

末筆となりますが、これまで御指導いただきました龍谷大学をはじめとする関係各位の皆さまに感謝申し上げますと共に、学生相撲の発展と龍谷大学相撲部の更なる活躍を祈念し、龍谷大学校友会への寄稿とさせていただきます。

押忍!!