校友KIKOU たくさんの人を笑顔にするために

2022年12月掲載
※所属・役職・記載内容等は掲載時期のものです

校友KIKOU 深海 綾太 氏
校友KIKOU 深海 綾太 氏

深海 綾太さん

Players株式会社
卒業年:2021年、卒業学部:文学部
所属サークル:バレーボールサークル みきやす
所属ゼミ:井上見淳ゼミ

Players株式会社についてはコチラから

テーマ 『恩を送る ~Pay it Forward~』

学生時代は、文学部の真宗学科で4年間仏教を中心に勉強をしていました。大学の授業で、仏教を学び続けていたことで、「心理学」「哲学」に興味を持つようになり、今までの人生経験や自分の社会に対する違和感などから、物事の真理を知りたいという好奇心と探究心が強くなっていきました。そうして進んでいく中で、サークル、バイト、就活などいろいろな人との不思議なご縁に恵まれ、多くのことを学ばせていただいたと思っております。

大学3回生でゼミを選ぶ際に「伝道」という、「言葉を次の世代に伝える」ということが気になり、井上ゼミに所属しました。そして、仏教を伝える・広めるということを多く学んでいく中で、今の仏教や宗教の伝え方、在り方というものが、現在や未来に合っていないのではないかという仮説にたどり着きました。僕自身、僧侶として仏教や宗教で誰かを幸せにしたいという固定概念は一切なく、以前から「周りの人を笑顔にしたい」という気持ちを強く持っていたので、仏教は、誰かを幸せにできるツールの一つであり、それ以外にも人を幸せに、笑顔にできる方法を見つけたいと思うようになりました。

ちょうどその頃、コロナが少しずつはやり出したことで授業が一切なくなりました。今まで過ごしていた3年間の日常が一瞬で消え去り、孤独な時間が増えていく中で、「幸せは当たり前の中にあったんだ」と気付かされました。自粛などで、時間はあるのにできることが限られる生活。誰とも会えず、一人で悩める時間があったことで「今できる最善ことを探そう」と考え、趣味でやっていたカメラで、毎日写真や動画を撮り続けてSNSにアップをするということを始めました。

最初は「急に深海は何をやってるんだ?」と心配される方もいましたが、発信し続ける中で「その写真いいね!」「動画すてきだね!」と誰かに喜んでもらえるということにも気づきました。そして、僕にとって身近な誰かを幸せにできる方法とは「写真や動画」を使って想いを伝えることで、そうして周りの人を笑顔にすることが僕にとっての「伝道」なんだと思うようになりました。

自分の好奇心で新しい道を探していく中で、偶然、写真や動画を使って起業するというところにたどり着きました。「起業」というものも、僕にとっては周りの人を笑顔にするための「手段」の一つだと思っているので、これからもいろいろな手段を試しながら進み続けたいと思っています。

「失敗するのが怖くないんですか?」という質問をよくされます。正直失敗することは怖いです。でも、やらずに人生の死ぬ瞬間に後悔する方が怖いと思います。失敗したことで、自分に不必要なモノが見つかることも、新しい道が見つかることも学びました。そして、何より、恐怖を感じる以上に好奇心が自分のことを突き動かしていると思っています。

ここまで社会をつないでくれた上の世代の方々にも感謝し、これからも社会における固定概念に縛られず、今を生きる若い世代、そして次の未来を作っていく子どもたちのためにも、今以上にもっとワクワクして、たくさんの人の笑顔が見られるような社会を作っていきます。