校友KIKOU 自分の道を信じて突き進んだ先で、「好きを仕事に」できた喜び

2023年10月掲載
※所属・役職・記載内容等は掲載時期のものです

校友KIKOU 小島 拓也さん
校友KIKOU 小島 拓也さん

小島 拓也 さん

卒業年:2008年、卒業学部:法学部
所属ゼミ:日本法制史

十徳日本酒販売所

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高校時代になりたかった職業は「弁護士」。そのために選んだ法学部。「法律を猛勉強して、弁護士として法廷に立って、困った人を救うんだ!」という希望を持って龍谷大学に入学しましたが、すぐに挫けました(笑) その後、将来のことを考えることも無く日々を過ごしていたときに、運命の出会いがありました。

近くに住んでいた友達の家で飲み会をすることになり、すぐ近所の小さい酒屋さんへ。当時ワインにハマりながらも時々日本酒を飲んでいた僕が、「せっかくやから酒処の伏見の酒でも買って持っていくか」と手にしたのが、伏見の齊藤酒造の「英勲 純米吟醸 古都千年」でした。友達の家で飲んだときに走った衝撃は今でも忘れません。「こんな美味い酒があるのか」と思い、そこから一気に日本酒党に。

その頃、将来は自分が一番人に勧めて自信の持てるものを職業にしようと思っており、そこから日本酒を売る酒屋をしようと決意しました。その後の大学時代は、それこそ日本酒を飲むことが何より優先で、学校にもあまり行かずバイトばかりしていました。日本法制史の畠山先生には度々ご注意いただきながらも、早々に単位が足りずに留年が決定するまで全く聞き耳をもたず、今思えば大変ご迷惑をおかけしました。

それでも卒業し、社会を学ぶために2年間の企業勤めを経て、夢に向かうため日本酒専門店に勤務。6年半働いた後、酒造りを学ぶために2年間酒蔵に勤めました。

晴れて開業に向けて準備を進め、「さぁ店をオープンだ!」と決めた日、2020年4月7日に、第1回緊急事態宣言が発令され、一気にコロナ禍へ突入。正直先が見えない、どうしようと悩んだ時期もありましたが、たくさんの方々に助けていただいて今もお店を続けられています。

弁護士を目指していたはずが、現在酒屋の店主。日本酒専門店に転職したときに、親には「なんで大学行かせたかわからんわ」と言われたのを覚えています。ただ、あの大学生活が無ければ、そしてあのお酒との出会いが無ければ、どんな人生だったのか想像もつきません。

1つ言えるのは、今自分がやっていることに後悔は無いですし、「日本酒というこの美味しいものを1人でも多くの方に知ってもらいたい」という気持ちは大学生の頃から尽きることがありません。

「好きを仕事にするのは難しい」とはよく言われますが、多様な働き方がある昨今、好きを仕事にすることはより身近になっていると思います。日本酒も「飲み手」に徹するほうが楽ですし、社会人経験から自分に経営は向いていないことも自覚していますが、やっぱり好きなものに携わり、それを人に勧めることが仕事になるというのは楽しいです。

そんな店主のいる日本酒専門店で、これからも楽しく皆様に美味しいお酒をご提供していきます。