校友KIKOU 龍大での学びを糧に進み続けるホスピタリティ道

2024年4月掲載
※所属・役職・記載内容等は掲載時期のものです

校友KIKOU 太田 也寸志 さん
校友KIKOU 太田 也寸志 さん

太田 也寸志 さん

卒業年:1987年、卒業学部:経営学部
所属サークル:大学外劇団
所属ゼミ:山下ゼミ
現在の所属について:校友会北摂支部 

キンパ・韓国料理専門店「のりまきのすけ」店主

高校3年の10月に突然演劇を志し、理系から文系に鞍替えしました。

古典の勉強をしていなかったので、入試を現代国語と英語、数学で受けられる文系大学を探したところ、3校しかなく、そのうちの2校を受験し受かったのが、母校となった龍谷大学でした。

入学したものの最初の1年は劇団に入り浸り、クラスの仲間には大学をやめたと思われていて、たまに授業に出るとみなにびっくりされたのを覚えています。2回生も同じ感じで、体育と語学にたまに出る以外はほとんど顔を出さず、学食で食事をするためだけで学校に行っているようなものでした。そんな時、父が大病を患い、仕送りが苦しいと親に言われ、私は、親の金で授業料を払ってもらい学校に通っていながら授業に出ず学費の無駄遣いをしている、とんでもない親不孝者であることに気づきました。そうして、3回生からはほとんどの授業に出るようになり、友達から影響を受け毎日図書館で日経新聞を読むのが日課になっていました。授業では、1限目という眠い時間帯でしたが、藤田先生の日本経営史に興味を持ち、積極的にレポートなどを出したのを覚えています。「企業の寿命は高々20年で、長く続く企業とは、目先の金儲けを目的にするのでなく社会貢献を目的とし、社内外の人のため企業である。いわばES、CS(従業員満足、顧客満足)こそが企業成長の源である」、日本の経営の歴史の中にはそのような学びがあったと思います。

3回生、4回生で全単位を落とすことなく取得し無事4年で卒業できたのですが、就活する時間がほとんどなく、当時人気企業のセゾングループの一員であった外食産業に入社し、6年働きました。2年で店長になり、さらに料理の才能もあったようで料理長兼任の店長をこなしながら、お客様に喜んでいただくこと、お客様に新しい味やメニューを知ってもらうことに注力しました。2度の社長賞を受けるなど、予算達成も17期中14期しました。

そこで培ったホスピタリティの下、ES、CS(従業員満足、顧客満足)を試すべく、ディズニー社に転職し、17年間店長を務め、プロジェクトリーダーとして業務改革などを実行し全国のディズニーストアに指導に回ることもしました。

その後、自分でホスピタリティを実現するために、いろいろな経験を積み「韓国料理店」を開業し現在に至っております。まだまだ道半ばですが、これからも地道にホスピタリティ道を邁進して参ります。