龍谷賞 2023年

宮本　啓子 氏
1968年　短期大学部　卒業

【主なプロフィール】
NPO法人日本ミュージック・ケア　協会理事長
日本音楽療法学会認定音楽療法士
加賀橋立北前船ツーリズム　副代表

【受賞理由】
福祉や音楽療法の分野において半世紀以上に渡って活躍され、特にミュージック・ケア（音楽療法）では、そのノウハウを体系化し、研修システムを構築されてきた。自らも育成を行い、国内約10,000人の方々が、福祉や医療・教育の現場で対人支援を行っている。
また、海外でも2,000人以上の人材を育成するなど、国際的にも活躍されている。
さらに、国の「重要伝統的建造物群選定、日本遺産認定加賀橋立北前船」の歴史の保存と活用にも長年に渡って取り組んでいる。

西田　彩 氏
1992年　経済学部　卒業

【主なプロフィール】
音楽家、モジュラーシンセアーティスト、ディレクター、デザイナー、京都精華大学ほか非常勤講師

【受賞理由】
音楽活動の他、LGBTQとりわけトランスジェンダーの人権に関する発信を積極的におこなっており、各大学や地方自治体での講演などで多くの学生や家族からの相談者としても活躍されている。当事者の心の支えとなる存在であり、ロールモデルともなっている。

上杉　智英 氏
2002年文学研究科　修士課程修了

【主なプロフィール】
京都国立博物館研究員

【受賞理由】
書跡の担当学芸員として貴重な文化財の収集・保管・展示や、調査研究・教育普及活動に励み、2023年に開催された「親鸞聖人生誕850年特別展 親鸞 生涯と名宝」では主担当を務め、展示を通じて11万人超の観覧者に親鸞聖人の生涯と教えを伝えた。

巖水　法乗 氏
1974年　法学部　卒業

【主なプロフィール】
教誨師、篤志面接員
浄土真宗本願寺派　吉冨山浄覚寺前住職
龍谷大学校友会職域支部「桐友会」支部長

【受賞理由】
大阪拘置所の教誨師として27年、篤志面接員として24年にわたり、刑務所で苦しみ喘ぐ人に寄り添う宗教教誨実践をされている。受刑者の「罪名・刑期・処遇内容」を先入観が入るので訊かない、専門用語は一切使わないことを信条とし、迷妄の中にある人間同士として、仏様から見抜かれている私たちに仏の教えを取り次ぐ活動を続けている。